3〜4回受験して、やっと合格した。
結論から言えば、銀行とか金融関係で、会社が推奨していない限り、
受験する意義や価値の薄い資格だと思う。
モンハン風に例えて言うなら、手に入れ易い素材で、
より優秀な性能の「日商簿記」という武器が作れるのに、
「銀行」という属性がついているだけで、基本性能の劣る、
「銀行業務検定 財務2級」を作るのは、効率が悪いと思う。
この資格の攻略に時間がかかる理由はいくつかあると思う。
1.選択式(マークシート)の3級との出題形式のギャップ
2.簿記や仕訳、会計知識の不足
3.良い試験対策問題集がない
まず、1.は事実に過ぎないが、2級は全問記述で、
10問を3時間以内に、書き切らないといけない。
8〜9問は過去問と類似の問題が出るのだが、
これをできるだけミスなく書けるようにしておかないと、
合格ラインの60点には到達しない試験設計なっている。
次に、8〜9問をミスなく書く上で最大の障害となるのが、
2.の知識不足だ。
借方・貸方、正伝や逆伝(逆仕訳)は、
簿記を学んでいたことがあったので割とすぐ理解できたが、
キャッシュフロー計算書(CF)の資金繰りの良し悪しは、
なかなか理解できるようにならなかった。
3.にあるとおり、オフィシャルな銀行業務検定の問題集と
試験対策テキストは初心者には全くやさしくない。
書店で平積みになっている、
日商簿記の資格試験対策問題集あたりと比較すると、
その差は歴然だろう。
当時の受験者の解答の出来不出来を軸に解説を書いている
問題集はこの問題集がはじめてだった。
以下は特にひどかった。
・本試験同様の解答用紙がない。
(一部に実は選択式が含まれていたのはサプライズだった)
・キャッシュフロー計算書の解答を導出するための
計算式が書かれていない。
(どの項目を加減算するのか、肝心な部分を省略している)
試験対策テキストは3級同様、買う必要ない出来だ。
問題集も効率的な学習や、一発合格に繋がる代物とはいえず、
正直、値段の価値はない。
情報処理技術者試験のように、
過去問と解答をWebに掲載してあったなら、絶対に買わないだろう。
実際、2〜3回不合格になってからは、
試験問題と合格発表と同時に添付されてきた解答を軸に勉強した。
キャッシュフロー計算書や会計知識の補強には下添の書籍を使った。
すぽさんのブログで知った書籍で、
財務諸表をみる観点も書かれており、投資にも役立つ部分がある。