『ウォール街のランダムウォーカー』を読んで思ったのは、
「ぐだぐだ書いてあるけど、
結局株で儲けるのはリスキーってこと?
インデックス投資が安牌ってこと?」
という程度のことだった。
結局、それを読んでからも、より面白い
個別日本株への投資をメインにしていたが、
リーマンショックを喰らって、
「暴落時にしか買わんぞ」
と逆張り思考に偏っていたら、
アベノミクスでスルスルと株価が上がって、
結局全然儲からなかった。
その頃、”結局、儲かったのはインデックス投資家”
というような日経の記事かなんかを見て、
結果論ではあるにしても、少し刺さるものが合った。
波がいつ来るかは、正直分からないし、
予想して張り込むのは危険なのだ。
クラロワをやっているとよくわかるが、
相手のデッキを推測するのはいい。
株価チャートと経済情勢を符号させ、
「今が上昇トレンドだ!」とか念頭において
投資判断を下すのと同じだ。
ただ、手札がどういう順番で入ってくるかは、
それこそランダムで、運に委ねられる部分がある。
操作スキルで勝っていても、
相性の悪い手札で無理攻めすれば、
エリアドはドンドン失われて、苦戦を強いられる。
「そろそろボックス天井で崩れるはずだから・・・」
と売りに回ると、踏み上げられるのと同じだ。
大切なことは、大勝を狙うのをやめ、
負けないことを第一に、
バランスのとれたPF(防衛デッキ)を組むことだろう。
選択できない相手がどんなデッキを組んでいるか?
どんな順番でカードが配られるか?
そこが絶対的なランダムだという前提においては、
操作スキル(売買テクニック)を磨いたり、
予想の精度の高めて、反応速度を上げたりすることには
多少の意味はあるが、それに自信を持って、
「俺の腕ならデイトレで食ってけるぜ」
という発想は超リスキーだ。
何も考えず毎月定額を積み立てるだけ、
小屋を建てるだけというやり方は正直つまらないが、
安定感抜群だ。
当然、対策デッキにぶつかれば負けることもあるが、
対策デッキ自体の比率が少ないと勝率は安定する。
(それでも、小屋デッキが流行り出すことがあれば、
未来永劫安泰とは言い切れない)
できるだけ、手数を減らし、
無駄な思考や邪念が入ることを排除し、機械的に投資する。
そう、習慣化していける投資スタイルを目指すのが、
ゲーム攻略の秘訣だろう。
一見詰まらないことに、どれだけ情熱を燃やせるか?
勝因や敗因を冷静に分析して、
その反省を経験として積み上げられるか?
投資は博打ではないので、そうした積み上げは、いづれ実る。
いづれ実ると思えるからここまで続けてこれた。
来年はインデックス投信積立を主軸に置き、
eMAXIS Slim(イーマクシススリム)の
先進国、新興国株式を毎月5万ずつコツコツ積み立てていく。
金額は今年と一緒だが、信託報酬が多少安くなる。
個別日本株は現状維持。買い増すこともないし、
相場が明確に崩れない限り(あるいは崩れても)売らない。
立川一さんのように、数年前、高配当を期待して買った銘柄が、
着実に増配を続けているから、持っているだけで殖えるのだ。
ろくすけさんのように、未来の成長株を探索するのは、
相場が明確に崩れた後、株ブログや株クラスタのツイートが
激減してから、ろくすけさんを始め、生き残った
猛者のブログを参考にするところから始めればいい。
(それはそれでかなり楽しい時間だ)
ちょっと長くなったが、今投資について考えているのは
大体そんなところである。
2018年の年頭にあたり、投資方針について整理できた。
これまで日本株を買いすぎているので、
まだ時間がかかると思うが、
インデックス投信のPFに占めるシェアが、
日本株のそれを上回るがいずれ来るだろう。
(おそらく、それより先に、億り人になっているだろう)
そしたら、より一層余裕でホールドできる。
最強のメンタルバランスに到達できるような気がする。
逆説的と思われるかもしれないが、おそらく、
あらゆるゲームの上達のコツは、最初に、
到達するランクや、そこでのメンタル状態を
可能な限りイメージして(あるいはパクって)、
そうなったつもりで行動することだ。
そうすると、不思議なことに、
最善の行動を、当然のように選べるようになる。
失敗しても焦らず、経験として蓄積できるようになる。
たぶん。