もうかれこれ半年くらいクラロワをやっている。
自分がはじめて課金したスマホゲームで、
カードゲームのようなデッキ編成と、
将棋のような戦術的な面白みがある。
84種類のカードの中から、
機能・性能・コスト・レベル等を勘案して
8枚のユニット(カード)でデッキを編成し、
相手と対戦する。
対戦は、1対1と、2対2のゲームモードに加え、
クラン(チーム)対戦という、
1対1の勝数を競う、団体戦もある。
カードにはレベルがあって、枚数を集めると、
レベルアップ(1レベル毎に攻撃力が1割ほど上昇)
するところが、将棋とは異なる。
単純に技能の向上だけでなく、
カード集めと、レベルアップさせるカードの選択
という戦略的要素が加わる。
課金することで、カード集めとレベルアップが
効率良くできるようになる。
無課金でも、戦上手なら結構勝てるし、
カードレベルが上の相手に勝つ醍醐味も味わえる。
将棋でいう飛車や角のような高性能なカードは、
コストが高く、手札にあっても、
切るのに時間がかかる。
四番打者を揃えただけでは勝てないように、
機能差、役割、相性等を考えてカードを選ぶ必要がある。
このゲームを面白くしている要素はいくつかあるが、
個人的には、
・ユニット(カード)デザインの良さ
・ゲームバランスの良さからくる駆け引きの面白さ
が大きな要素かと思う。
まず、ユニットのデザイン。中世欧風の世界観で、
ナイトやドラゴン、大砲、スケルトン、ゴブリン
といったお馴染みのキャラクターが、
ピクサー風に親しみやすくデザインされている。
パズドラ、モンスト、モンハンなどのように、
レアのインフレによる過剰な装飾がなく、
一定の品格を備えたデザインが守られているのがよい。
青・黄・緑あたりのカラーで
色調が統一されているように思う。
機能や性能にしても、そう。
これ一枚が万能とか、突出して強いとか、
最強カードが乱立するようなことがない。
開発者の哲学として、ゲームバランスが維持されている。
たとえば、あまりにも使用率が偏り、
プレイヤーの多くが高頻度で使うカードが出ると、
攻撃力などの弱体化など、バランス調整が行われる。
多くのスマホゲームが失敗している、
クソゲー化する本質的な原因を理解し、対応している。
足し算だけでなく、引き算でゲームバランスを保っている。
特定のカードに投資していたプレイヤーにしてみれば、
ガックリくることもあるのだろうが、
このカードを強化し、このデッキを組めば勝てる
というテンプレが出来たら、それはもうクソゲーだ。
中毒的にやり込むことはないと思っていたが、
技術を磨くためのやり込み要素が、結構多い。
YouTuberがデッキ紹介したりしてるのをみると、
自分も実践せずにはいられなくなる。
そのへんは将棋にハマるのと同じ感覚だろう。
将棋が老若男女を問わずに愛されているように、
クラロワも世代を問わず、
少年や自分のようなゲーム世代の心を掴んでいる。
クラロワは自分に、将棋や野球のように、
仕事や投資の上達につながる哲学やテクニックと共に、
エンターテインメントとして抑えるべきポイント、
人の心を掴む要素とは何か?
ということを示唆してくれているようにも感じる。
漫画だろうとゲームだろうと、
優れた作品から学ぶことは本当に多いし、
そうした学びを昇華させることに
人生の意味はあるのではないかと思う。
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